2018年2月17日土曜日

アズワン(7476)はアマゾンもMonotaROもお客様の専門商社です





株主優待銘柄でも有名なアズワン。理化学機器(学者さんなどの研究開発で使用する機器)、メーカーなどの研究開発スタッフが使用する機器及び病院や介護施設内のスタッフが利用する消耗品(例:白衣など)を専門に卸売りする商社です。


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従来は、上記のような職場に分厚いカタログ(昔の電話帳のような感じ)を存置してもらって、開発スタッフさんが必要となれば、当社に発注し、当社が代理店経由で配送する、というビジネスモデルでした。

昨今のIT化で、紙のカタログとそれを見たスタッフがネットから発注できるシステムに切り替えていて、それが軌道に乗っている状態です。

ネットから発注して、配送してもらう、というビジネスモデルはAmazon、あるいはB2BなのでMonotaROとバッティングするんじゃないの? ということを思い浮かべますが、当社の強みは、元々理化学機器の専門商社ということもあって、専門分野における圧倒的な品ぞろえ及びその管理能力にあります。

したがって、白衣を着た研究開発員さんが日ごろ必要とするものを注文しようとすれば、かなりの確率(シェア35%ぐらいあったと思う)でいったん当社を経由するらしいです。

どういうことかと言いますと、

通常の商流は

顧客(大学等の研究所やメーカーの研究開発部門他)→ 当社 →代理店 → 顧客

Amazonなど
顧客 → Amazon、MonotaROなど → 当社 → Amazon等 → 顧客

となるそうです。

顧客には、大手組織の顧客と中小零細顧客がいるそうです。前者は間違いなく当社などの専門商社と直接取引をします。

かつては、例えばメーカーA社の九州工場と東北工場は別々に消耗品等を発注していたようですが、昨今のコスト削減で、メーカーA社として一括で資材の調達をするケースが多くなっているようです。

こういう場合、品ぞろえや配送スピード、単価などは専門商社と取引したほうが、お互いにメリットが出ます。

一方、よく言えばベンチャー、一般的には個人事業的な顧客は、Amazon、MonotaROなどでサクッと済ませる、といったすみわけがあるようです。

当社からの出荷価格は、いずれの場合も同じだそうです。AmazonやMonotaROなどは、全方向の顧客に「何でもそろっている」という利便性がウリになっていますので、専門性が低くなってしまいます。

Amazonなどは、書籍、生鮮食品、衣料といったB2CからこういったB2Bまで手を広げていますので、いわゆる「小売りの輪の理論」に陥らなければいいですね。歴史は繰り返すでしょうか?

「小売りの輪の理論」
JMR生活創業研究所のHPより
ちなみにこんな業績です。
当社IR資料
当社IR資料
IR活動が積極的なのか、株価は結構な価格になっていますし、株主優待も太っ腹なので、Valuation的には、買いとは言いづらい水準ですね。

株価    6,770円
PER     28.7倍
配当利回り 1.72%

株主優待は100株で3000円相当のグルメギフトカタログから選ぶ形です。9月が基準。
私は株価3000円台で1口だけ買いました。当時もPERが20倍ぐらいあって、どうかな、なんて思ったんですけど、業績の安定感に惹かれました(優待もあったし)。
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