2017年6月8日木曜日

Walgreen株を70年間ホールドして、$1,000を$2,100,000にして、最後に株を寄付した男の話



Dividend Growth Investorさんのブログで読んで、Chicago Tribuneの記事を読んで、ちょっと(株式投資家的に)感動した。

シカゴに住むRuss Gremelさん98歳が、70年間ホールドし続けたWalgreen株を地元の野鳥保護などを行う団体に寄付したという話。


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さて、約2.3億円の株式(210万ドル)を寄付した、という(普通の)感動話もさることながら、株式投資家的には以下の事実を認識しておきましょう。


  • 彼が寄付した、Walgreen株とは、配当貴族銘柄です。企業の内容は下記の過去記事をご参照ください。今では、全米ナンバーワンのドラッグストアです。

(過去記事をご参照)
(多分今では40年連続だと思いますが)

  • 原記事では「Nearly 70 years ago」と言っていますが、70年とします。「about $1000 worth of stock」と記載を$1000とします。ウォーレン・バフェットも顔負けの超長期投資ですね。

  • $1000が70年かけて$2,100,000になることは、年率約11.5%で価値が増加する必要性があります。複利11.5%の投資だったことになります(配当金をどうしたのかは記載されていない。DRIPしていれば、そんなに無理ない数値かも?)。

Walgreenに投資した契機は、「誰でも薬を買うし、女性は化粧をするから」というもの。ただ、そのWalgreenはWalmartやMcDonalds並の超優良会社だった。

尚、彼は私生活では、ボーイスカウトを通じて子供を支援したり、キャンプに行ったりと、質素であり、自宅も4歳からずっと、シカゴの生家に住んでいて、親の面倒も見たようでした。誰も彼がそんなお金持ちだとは気が付かなかったそうです。

ただ、45歳で仕事を辞めて、リタイヤ生活を満喫されていたようでした(妻子はいないようでした)。

彼の父親はセールスマンで、世界大恐慌の際、株で損失を出したそうです。しかし、Russさんは、「父は投機家だった。自分は投資家になる」と思ったそうです(大恐慌を知った後なら、日本人の場合、「自分は株には手を出さない」と思うかもしれませんね。その辺がアメリカ人と日本人の違いなのだろう)。

したがって、投資したのがWalgreenだけだったとも思えないのですが、わかりません。あまりお金を必要としない生活を営んでいたようです。

シカゴに住む、素朴だが気さくで誠実そうな高齢者の話でした。お金の匂いがしないお金持ちには好感が持てます。 🔛 正反対なのが、どこかの国の大統領ですけど。。。

昨年12月に寄付を受けたIllinois Audubon Societyは、寄付を受けたのち、不動産を買ったようですが、まだその株を全部使っていない、とコメントしているそうです。

私は、フィリップモリスやアルトリア株は投資してまだ9年しかたちませんので、頑張ってしがみついて行こうと思いを新たにしました。あと30年(生きることができれば)でいくらになるのか?そこまで持つ必要があるのか? など邪推してしまいました。

(Walgreen株に投資した人が98歳になってもタバコを吸っている、というのがまた奥が深い)

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