2017年6月1日木曜日

相場雑感 2017年6月1日



早いもので、2017年も半分が過ぎようとしている。
政治面では、トランプがどうだ、とか、フランスの選挙、とか、シリアだ北朝鮮だとか、学校建設にかかわる「安倍下し」の声が出てくるなど不安定なニュースが続くものの、経済指標的には堅調に推移しているようだ。

エコノミストも、当面(と言っても半年から1年程度先ぐらいだろう)はマクロ経済も堅調な見通しの様だ。


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特にユーロ経済の回復が数字になって表れてきており(PIGSは死語になったかも?もはやだれもギリシャの財政を憂う者はいない)、量的緩和のEXITを語り始めている。

欧州経済の回復が先か新興国経済の回復が先かわからないが、ブラジル・中国も底打ち感が見え始めたようだ。インドは相変わらず好調の様で、いよいよ世界経済全体が上向きつつある、ということのようだ。

肝心のアメリカ経済は、自動車販売が高原状態かやや弱含み(自動車ローン審査が厳しくなったという説がある)、住宅はまあまあ、でトランプ大統領が相変わらずのリスク要因となってしまったが、ダメな場合副大統領が昇格する、そうなればマイルドな共和党政策の実行が期待できる(すなわち減税!! 減税幅が小さくなりそうだが)、ということを市場は織り込み始めたのかもしれない。

最後に日本は、憲法改正がどうしても嫌な人達(なぜ嫌なのか私には理解不能だが、「憲法改正反対」を叫び続けることが飯のタネな人達にしか見えない)が仕組んでいるとしか思えない、針小棒大な森友学園、加計学園の口利き問題が安倍総理の足を引っ張っていて、これが目の上のたんこぶのようにならなければいいが。

ポスト安倍組は、こども保険とかなんだかんだ言って、政府歳入の肥大化を望んでいてあまりいい感じがしないからだ。日本国が生み出せる経済価値(ざっくりGDP)が大して増えないのに、国民からお金を吸い上げよう、という行為は非常によくない。

最後に個人的な投資判断だが、少なくとも日米の経済は高原状態がしばらく続くと思が、株価はそれを織り込んでいるように感じる。当面は配当金の再投資プラスアルファの範囲内での投資を継続することとしたい。為替レートは緩やかな円高傾向を想定している。

ドル指数の長期チャート(2004年から)。

ドル指数(ドルインデックスともいう)とは、主要国通貨(ユーロ、円、ポンドなど)に対するドル(米ドル)の総合的な価値を指数化したものです。外国為替のグローバルな取引量を加重平均していますので、ドル/円とか特定通貨間の取引だけを見ていない点で、ドルの相対的な強弱が分かる。

(世界で最も取引量の多い通貨ペアはドルとユーロ。しかたって、チャートはユーロ/ドル間の通貨の影響を最も受けやすい)。

アメリカの金利は上昇傾向にあることはすでに織り込まれているため、ドル指数は上がりにくくなっている。むしろユーロが量的緩和からEXITするのではないか、とみられるため、ドルが下がっている。円も対ドルでは相対的に高くなってしまう。

ドル円相場はやはり両国のインフレ率/実質金利などで最終的には市場が評価している歴史がある。日本のインフレ率は相変わらずちょっとだけでアメリカは2%台が板につきつつある。

したがって、現在のドル円レートはインフレ率の低い円が高くなる、というのが理論。何らかのカタリストがあれば、一気に円高になるリスクがある。

ドル円のフェアバリューは95円前後かな?100円は切っていると思う。もちろんすぐに一気に100円を切るとまでは思っていないけど、100円を切って「想定外」と慌てないよう心がけたいものだ。

最終的な投資判断は、個人責任でお願いしますね。
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