2016年12月15日木曜日

投資方法による長所・短所 増配を基本とする配当株投資の場合 その2

長所の続き


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株価がマイナスになりにくい
増配が可能であるということは、基本的に利益・CFが安定~増加する見通しが強いと経営陣が考えている証左だと市場は考えます。したがって、将来の業績が悪くなさそうな企業への売りはあまり多くないと考えられます。

また、仮に株価が下落しても、配当利回りが上がりますので、私のような投資家が買いを入れる機会が増えるため、相場下落時には配当がクッションになりやすい。

もちろん、「何とかショック」のようなリスクオフ相場では、この限りではない。
むしろ、「何とかショック」のような機会こそ、機動的に買を入れたいものだ。そういった逆張りマインドは求められます。

また、株価が低迷していても、そのような企業は自社株買いができるので、EPS(一株利益)は成長できる。株価は結局のところ、企業が生み出す利益やキャッシュフローを発行済み株式総数で割り算したものであり、EPSの成長は株価には上昇圧力がかかる。

これはアメリカの配当貴族銘柄を集めたインデックスとS&P500を比較したグラフだ。
10年だと配当貴族が、5年だとほぼどっこいです。つまり不況時期には健闘するようです。
S&P500と配当貴族の比較10年
同5年

私の場合、勝ったり負けたりで、この2年は負けていますが、今年は勝てそうです。
それは、持ち株のウエイトの違いだろう。ここ数年株価が横ばいで推移するフィリップモリスのような銘柄がトップピックとなっているからだ。

したがって、「配当金もたくさんほしいし、市場平均に負けるのも嫌」という方は、定期的にリバランスをするといいと思います。私は自分の投資ストーリーと経営の差が小さいのならホールドするので、リバランスはやりません。

個人的には、受取配当金の総額が年率10%~15%のペースで増えるのなら、市場平均との勝ち負けは(あまり)気にならない。

短所は
上述のとおり、市場平均に勝てないケースもある。元本が毀損するリスクも当然ある。

ただし、あなたの資産運用の目的が、市場との競争で自らの英知を示したいのか、「じぶん年金」を長期的に育成したいのか、どちらなのでしょうか? 毎年1%ぐらい負けていてもSo What? インデックスで0.5%抜かれている人との差はわずか0.5%です。

ちなみに、米国の金利環境が上昇局面にあるので、いわゆる高配当株はパフォーマンスが良くない見通しです。

この程度の許容力がある人に向いている投資かもしれません。

株式投資なので、元本の毀損が嫌、という方はちょっとご勘弁。

元本の毀損を最小限に持っていくための投資方法は存在します。連続増配株への投資は、本業の事業が堅調に推移すると想定されるので、中長期的な株価の成長が見込める、という点がもっとも元本毀損リスクを回避するポイントになるかと思われます(但し、それでも購入時点のバリュエーションが高すぎると、この限りではない)。

また、退屈かもしれません。売買は月に1回~多くて23回程度です(そのうち、買い 対 売り は31ぐらいか)。ただし、サラリーマンだと、あまりデイリーの株価にいちいち反応していられないでしょうから、良いのでは、と思います。

成果が出るのに時間がかかります。

こんな感じだと思います。


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