2016年9月23日金曜日

日米中央銀行の金融政策と債券バブル?


マクロ経済エコノミストでもないのに、たいそうなブログタイトルとなってしまったが、今の債券価格はバブルなのか妥当なのか、がしばし議論される。

個人的には「たぶんバブル」と思う反面、「そこまでバブルでもないんじゃないか?」と思うこともあって、なかなか理解が難しい。

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「たぶんバブル」と思う根拠は明快だ。経済ファンダメンタルズ(米失業率とか)と金利が不釣り合いだとか(少なくとも米失業率とか世界の経済成長率とかを見る限りは、リーマンショックから立ち直った?世界経済であるにもかかわらず、マイナス金利や3%を切る米国債長期金利など)、中央銀行が買い支えているから金利が抑えられているとか、債券の利回りが色々ロジカルでない位置づけにあることは確かだ。

「そこまでバブルではない」と思うのは、とは言っても需給の関係で決まってくるものだし(中央銀行が需給を歪めているという点があるが)、先進国の経済見通しも減速気味になっているので、長期金利が(ある程度)下がって、イールドカーブ(短期金利と長期金利の金利差)がフラット気味になるのも仕方がない、というのもある意味ロジカルではないか、と思うこともある。

特にアメリカの経済成長率見通しが、バーナンキ時代はGDPはいずれ3%成長する、というFRBの「大日本本営」的なアナウンスが、先のFOMCでは1.8%程度までトーンダウンしている。したがって、債券が買われやすい地合い(売りづらい)ということも可能だ(もっとも、12月の利上げの方が現時点ではトピックスとしては大きい)。

債券金利が低いから株式で運用、というのは自分が以前からも言っていたことだ。それでスルスルと上昇した株式相場だけれど、さすがに高値圏にある。

FRBは中国やBrexit(もうみな忘れているかも?)も含めた世界経済やアメリカの大統領選挙に配慮しながら金利決定をしているようだが、市場の方がそれを利用しているような流れになっていて、機を逸してしまわないかなあ、なんて余計な心配をしたりする。

要するに気を遣いすぎ? しかし、独善的な金融政策を実行して、バブル崩壊となると結局市場はバーナンキ時代のように「中央銀行依存症」になってしまう。

自分の投資活動にこれらの動向が大きく左右されないと思うけど、あまり居心地は良くない。もし私の感覚が市場平均並みだとしたら(これまでは近かった)、株式相場の上値は重いし、一段の円高を覚悟しなければならないかもしれない。

日銀と日本政府は円高を恐れているような気がしますが、日本では政府や日銀がいくら頑張っても、なかなか物価上昇が持続しないなあ。なんでだろう?人口動態かなあ?

黒田さんも任期が見えてきたので、日本の金融政策も先祖がえりしないか心配になってきました。マスコミ論調は、日本経済の課題を取り上げるより、「偉そうにインフレターゲット、異次元緩和、マイナス金利とかいったくせに、そうなっていないじゃないか、副作用が大きいぞ」というレベルの低さ。

なぜここまで緩和しても物価が持続的に上昇しなかったのか、デフレ・円高を回避するためにはどうすればいいのか、を論じませんね(もっとも、マスコミの上層部はスキャンダラスなことが大事で、日本経済の先行きはドーデもいいのだろうが)。


またとりとめがなくなってしまった・・・。

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