2016年7月12日火曜日

楽天証券セミナー 2016年7月 堀古英司氏 その3

堀古さんは、楽天セミナーが開催されて、ずっと招待されているそうです。若くてイケメンでお金持ち(だと思う)で、投資家で、予測も結構当たっていますからね。人気があるんでしょ。


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下期の米国株式相場見通しがメインでしたが、相変わらず強気でしたね。2010年ごろの弱気モード(金に投資しろと言っていたころ)は影も形もありません。

彼が米国株式市場に強気な理由
  1. 皆が先行き見通しに怖がっている
  2. FRBは市場にやさしいか
  3. Valuationは割安か

彼が定める強気3条件に今の相場が当たっているから、というのがその理由。確かに過去数回同じことを言っていました。

1の皆が怖がっているか? は、中国経済、Brexitなどのかく乱要因があるが、この程度のリスクは市場ではいつもあることなので、たいしたことがない、と超強気。

特に、私もマスコミ嫌いなので同感なのですが、メディアが危機を煽り過ぎである点を言っていました(情報が溢れまくって危機を叫ばないと記事をクリックしてもらえない)。

2FRBは市場にやさしいか? イエレンさんは超優しい。彼の意見では、2013年に当時のFRB議長だったバーナンキ氏が国債の買取を減らすことを言った時点でドル安が終わり、昨年の利上げでドル高は終わったのだ、と。

日欧の国債の表面的なマイナス金利が取りざたされているが、アメリカの実質金利もマイナスになっているので、これ以上のドル高はない(この辺はJPMの佐々木融氏と同じ認識)。

3の株式相場のValuationに関していうと、PERではなく、配当利回りを持ち出してきました。過去数回同じことを言っていますが、S&P500の配当利回り<米10年国債金利の状況は絶対におかしい、と。

ただし、配当利回りに用いる一株配当は、米国の場合、減配は滅多にない、通常利益が上がれば配当も引き上げる、という前提に立っています(アメリカ株だと、まあ、信頼できそうだな)。

具体的に、大統領選の決着がつく前ごろから、決着後に一気に株価は上昇するだろうと。

トランプ氏に関しては前回同様、ひいき目?に見ており、具体的に彼がとる政策はレーガノミックスの変わらないのではないか?とみているようです。

あれこれしゃべっているのは、メディア戦略で、仮に彼が大統領になった場合の政策の方向性は、規制緩和、減税などがメインだろうと。オバマさんは、オバマケアなど富の配分をやり過ぎた、と国民が思っているはずで、カーターが負けてレーガンが勝ったころのアメリカに少し似ていると。

(それでもヒラリーさんがそんなに負けるとも思えないなあ)

もっとも相場に関する強気の前提は、リーマンショックは100年に1回の異例な出来事であり、それに比べて今起こっている「危機」はたいしたことがない(ギリシアなどPIIGS危機、中国、など)、みなあれを鮮明に覚えているので、簡単に同じような危機が再現されることはない、というのが前提にあります。

最後に10年目戦で株を買うなら、この銘柄、と2銘柄を推奨。
AmazonFacebookでした。独占的地位を獲得し、今後も順調に成長できるだろうと。株価は10年後に3倍前後になるだろうと。

楽天のセミナーで堀古さんが楽天のガチのライバルであるAmazon株を推奨してびっくりしました。セミナーの休憩時間中には三木谷氏がビデオで楽天の株を買いましょう、というコーナーがあったので余計にビックりしました。

言い換えれば、堀古氏の講演内容は完全に彼の個人的な見解であることが裏付けされたとも言えますけどね。

Amazonは将来、ネット通販事業とAmazon Web Serviceの分社化を投資家は主張するかもしれないなあ。個人的にはAWSのほうがどう考えても、利益創出の観点から、いいビジネスに思える。eBayPay-Palのような感じ。

最後に、堀古氏も佐々木氏同様(佐々木さんより「マイルド」な見通しですが)、今回の円高局面が終わって、やや遠い先の話(8年ぐらい先)は財政赤字が深刻化して、ドル円は150円ぐらいの円安になってもおかしくない、という見通しを立てていました。

堀古&佐々木の2名がそろって、悲観的な円安を言っていたのが、今回の楽天セミナーでは印象的でした。

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