2016年6月11日土曜日

配当貴族銘柄の紹介 McCormick(マコーミック;MKC)30年連続増配 S&P Dividend Aristocrats #42


マコーミック(MKC)は薬味、香辛料・調味料のグローバルカンパニーです。
個人的な印象として、なんとなく味の素に近い感じがしますが、当然同社より長期的な投資対象としては、トラックレコードが素晴らしい(これからの投資リターンとなればわからないが)。

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財務です。

売上高の45%が米国外、18%は新興国向けという構成上、やはりドル高が業績の重しとなっているようです。
それでもせっせと増配していますが、その原資は借入金の増額という感じでしょうか?
Net Debt$85MM1,283-1,198)、Cash Dividends Paid$57MM205-148)の増加となっています。

この辺はアメリカのグローバル配当貴族銘柄の他社と同じ状況かと思います。

MorningStar社の中長期成長見通しは会社見通しの下限となっています。すなわち、年率4%程度の売上高成長、6%程度の営業利益の成長、9%程度のEPSの成長を巡航速度な当社の価値だと考えているようです。

株価のほうはPER23倍、EV/EBITDA19倍は高いと思います。エントリーポイントとしてはふさわしくなく、ジッとチャンスを待つべきか、というのが同社の見立て。

調味料とか香辛料って、民族、国柄、地域によって好みが変わります。その地の好みに合わせて様々な商品を提供し、数々のブランドを管理している経営管理能力は素晴らしいと思います。個人的にはブランド力とかマーケットシェアではなく、そういった経営力が当社の魅力かなあ、と思ったりします。

香辛料・調味料業界で20%程度のシェアのようですが、2番手企業とは4倍も差があるようです。いかえれば、それだけ分散化された業界と言えますし、当社の成長余地が残っているともいえます。

2007年以降、売上高は10億ドルの増加、15億ドルを投じて11M&Aを実施等をやっていますが、まだまだM&Aの余地があると思われます。

また、販売先は小売り事業者を通じた消費者向けと食品産業、外食産業向けのB to Bの取引もあるようです。

料理には欠かせない素材で業界シェアの座にありますので、バフェットが好みそうな銘柄ですね(株価が安ければ)。

個人的には、連続増配を目的とした場合、ペプシコやコカ・コーラのような銘柄でも、同様の成長率が見込まれまる一方、割安感があるので、魅力的な銘柄ですが、今の株価では静観しておこうと思います。良い会社すぎて、割高になっていますね。

しいて弱みを言えば、原材料がコモディティなので、原材料価格が高騰するとマージンが圧迫される可能性が高くなりそうな感じがしました(コモディティにブランドを張り付けて、売っていますけど)。
株価チャート5年
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