2016年1月10日日曜日

高株価政策 配当貴族銘柄 C.R.Bard 43年連続増配 #26 S&P Dividend Aristocrats その2

年商約33億ドル(約4000億円)のCRバードは大きく4つの事業領域からなります。


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  • 血液血管:(末梢神経の診断とインターベンション;カテーテルを血管に通して血管を治療する)

  • 泌尿器(要するに尿を作る器官)の治療に関する医療機器;尿道カテーテル(尿道口から膀胱に向けて尿を安定的に排出するために留置されるカテーテル。尿道が塞がっているため、カテーテルで尿道を広げてあげる)など

  • がん(主に抗がん剤化学療法において、長時間に何度も静脈血管から投薬する際、体内に潤滑に抗がん剤が流れやすいように留置しておくカテーテルのようなものが得意分野のようです)

  • 手術用機器(おもにヘルニア手術等で局部の補強をする人口繊維のような製品がメインです)

各事業の業績です。
現在4つの事業において非常にバランスが取れた事業ポートフォリオとなっています。元々泌尿器科の使い捨て医療器具(ディスポーザル医療機器)の専門商社だった当社は、M&Aを繰り返し、今のようなメーカーになりました。

おそらく当社のコア技術はカテーテル等の留置器具、使い捨てインターベンション機器にあると思います。血液血管、泌尿器、がんの3つは主力商品がカテーテル系になっています。

カテーテルを用いた治療は患者にやさしく、治療も比較的容易で(切開手術のような大げさなものは不要)、医療経済性の観点で注目されています。
日本でもテルモや私が早とちりして売ってしまった朝日インテックなどがこの領域で利益を稼いでいるはずです。

しかしながら、MorningStrar社さんは当社にやや辛口の論評の模様です。
当社は過去9年で実に75M&Aを繰り返してきており、そのM&Aが現在の事業ポートフォリオを組成しています。

一方当社から創出した独自のものや今後の研究開発パイプラインは魅力的ではないそうです。したがって、当社の将来はM&Aが重要なカギを握る、とみているようです。

さらに、血管領域には、JNJ、アボットラボラトリーズ、ボストンサイエンティフィックといった巨人と競争していかなければならず、当社の取り扱い領域ではシェア1位、2位の製品が多くとも、こういった企業が本気で参入してきた場合に立ち行かないだろう、と言っています。

それでも短・中期的な見通しには大きな懸念を抱いていないようです。

なお当社のCEOはアボット出身のようです。株価を高く維持しておかないと、買収されてしまうかもしれませんね。

個人的な感想
今の株価や配当利回りと当社の立ち位置を考えると、見送りか。

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