2015年10月9日金曜日

TPPがもたらす自動車業界への恩恵って?

各国の議会の批准が前提ですが、日本は自動車産業が恩恵を受けるとよく言われています。
ちょっとだけ調べてみた。

TPPにより、アメリカおよびカナダ向け自動車および自動車部品に関する関税が引き下げられる、というのが日本にとってTPPの恩恵だといわれています。



スポンサーリンク



まず米国向け
自動車部品は年間2兆円弱の輸出があって、現行の関税は2.5%だそうです(約500億円)。TPPが始まると、このうち約81%は即時撤廃されることになって、400億円の関税支払いが減少することになるそうです。

乗用車の輸出は、年間4兆円の輸出があって、現行の関税はやはり2.5%で年間約1000億円の関税支払いとなるそうです。
TPPが始まると、関税の削減は15年後からスタートし、20年目で1.25%、25年目で0%となるようです

次にカナダ向け
自動車部品は1700億円の輸出、税率6%、年間約100億円の関税支払い。このうち87.5%が即時撤廃されるため、年間90億円の関税支払いのセーブができる予想。

乗用車は3000億円の輸出、税率6.1%、年間約180億円の支払い。5年目に撤廃され180億円の支払いセーブとなる。

これを見て、「やったぜTPP」と思う人はいるのか?
(もちろん貿易数量が増えれば、セーブできる関税は増えるが、原則『地産地消』をメーカーは考えていると聞いている。ハイエンドな部分だけ日本で作って、現地で組み立てる、というのはあると思うが)

気まぐれなFXの神様がちょっと円高にくすぐっただけで吹っ飛ぶような感じがしました。
今から25年後って、TPP交渉に参加した人のうち現役で働いている人が何%いるのでしょうね?
電気自動車が当たり前の世界になって、自動車部品がぐっと減っていたりして。



25年後に無事生きていたら、この記事を読み返してみよう。
応援お願いします。

にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ
スポンサーリンク






0 件のコメント:

コメントを投稿