2013年11月6日水曜日

日本のメガバンクとオーストラリアの4大銀行

日経新聞の何気ない小さい記事から。

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以下抜粋

豪4大銀、最高益更新 13年9月通期
【シドニー=高橋香織】オーストラリア第2位のウエストパック銀行が4日発表した2013年9月通期決算は、純利益が前の期比14%増の681600万豪ドル(約6400億円)となった。住宅ローンが伸びたほかアジア市場での事業拡大が奏功した。豪四大銀行はいずれも最高益を更新。通期の純利益は14.9%増の計2622000万豪ドルだった。

以上、日本経済新聞 115日付より抜粋

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4大銀行とは、

  • ウエストパック銀行
  • ナショナル・オーストラリア銀行
  • オーストラリア・コモンウェルス銀行
  • オーストラリア・ニュージーランド銀行


4つを指します。

4つの銀行の純利益の合計が262億ドル(豪ドル)とのこと。ウエストパックの上記の記事から、1豪ドルを約93.8円で計算すると、24,600億円に上ります。

ちなみに日本のメガバンク3行の143期の予想当期利益を覗いてみました。

三菱UFJフィナンシャルグループ    7,600億円(目標)
三井住友フィナンシャル         5,800億円
(但し、10月に中間期だけで、2,900億円から4,800億円に大幅上方修正されている)
みずほフィナンシャルグループ     5,000億円
合計                   18,400億円

日本の場合、現時点では期初の予想であり、保守的な数値が考えられること(三井住友は中間期を大幅上方修正しました)、銀行の数が1つ少ないこと、などがありますが、現時点では、オーストラリアの銀行の方が儲けていることになります。

おそらく邦銀の決算は145月ごろに着地すると、豪州4大銀の合計当期利益とそれほど差がない結果が楽観的に想定されますが、それにしても、人口や取扱資金量等を比較しても、オーストラリアの銀行と日本の銀行の稼ぎが同じぐらい(か、あるいはそれより少ない可能性も)というのはややさびしい感じもします。

もちろん、豪州の方が金利も高いとかありますけど・・・。
さすがに近年では、ドラゴン中国経済の発展にうまく乗っかって、ガンガン成長していますが…。

それにしても・・・
オーストラリアの人口は約2200万人で、日本の5分の1以下。
名目GDPも日本の約4分の1程度。

なぜこんなに利益が出るのか、分析していません(行政の規制など多い、銀行の数が日本は多すぎる。また、低利の日本国債ばっかり買っているとか、アジア等海外進出が遅れているとか、ほとんど稼ぎがない持ち合い株に大量の資金が寝ているとか)。

しかし、ボーダレスエコノミーの時代、仮に銀行株に投資するとなった場合、オーストラリアの銀行の効率性に目が行きますねえ(給与も凄いのだろうか?)。
3年ほど前、ウエストパックの株に投資を考えたことがあったけど、取り扱いが少なかったような気がした)



これは、三菱UFJIR資料から抜粋したものですが、オーストラリアの銀行なんて、ノーマークです。規模の面では、やはり邦銀は大きいですが、効率性の面で劣っているのでしょうね。


これって、私の学生時代と構図は全く同じで(規模はデカイけど、株式評価は低いとかあんまり儲かっていないとか)、20年以上経過した今、おそらくオーストラリアの銀行に経営力で抜かれた、と言ってもいいような気がいたします。残念ですが。


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